ニバダが手がけた角型時計をご紹介致します。元来エレガントなイメージが強いレクタンギュラーケースですが、精悍な趣の黒文字盤に特殊な防水型に該当するケースという組み合わせが特徴の一本。

ケースバックの二か所をネジで固定する作りになっていますが、外部からの様々な影響を受けにくい構造になっています。当然製造年代を考慮すると現在防水性能を保証する事は出来ませんが、一般的な非防水の角型と比べると断然汗や湿気にも強いと言えます。全体的に細かな傷があるものの、自然な状態が保たれており、製造当時からの雰囲気がしっかり保たれています。リュウズは交換されているようですが、気になる文字盤や針もオリジナル性の高い状態をキープしています。

フルーリエ（FEF）の角型ムーヴメントが搭載されていますが、FEFはETAをはじめとするエボーシュムーヴメントを製造していたメーカーのひとつです。鋭角的に作られたブリッジの形状や美しく描かれたストライプなど、特徴ある仕上げになっています。ショックレジストを備えている点の他、2番車の穴石が大きめだったりする点もポイントではないでしょうか。

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