名門ジャガー・ルクルトが手がけたシンプルな手巻きモデルをご紹介致します。18Kイエローゴールド製のケースは比較的少ないスクリュウバックの防水型。全体的に製造された当時からの自然な風合いがキープされた点が魅力の一本です。

すっきりしたデザインのケースはやや小ぶりですが、品のある雰囲気を醸し出しています。クサビ型インデックスとドルフィン針というオーソドックスな組み合わせは1950年代頃の腕時計らしい王道のスタイルである事を再確認させてくれます。シャープな印象の針はジャガー・ルクルトらしいバランス感。文字盤は経年変化によるわずかな変色等が感じられますが、ほとんど気にならない程度で大変年代物らしい雰囲気です。

手巻き式のムーヴメントはセンターセコンドで、いわゆる出車式を採用したタイプ。巻上ヒゲが採用された高級仕様で、金無垢ケースの上級機種に多く採用されていたモデルのようです。角穴車がブリッジの下に配置されるクラシックなレイアウトはジャガー・ルクルトのオールドモデルによく見られる特徴のひとつ。店頭に並べる際に当店で整備を済ませており、精度面でも十分期待出来ます。