ロンジンの手巻きモデルをご紹介致します。文字盤のデザインは1950年代頃の代表的なデザインのひとつで、いわゆるスモールセコンドの年代物らしさが感じられるスタンダードなデザインですが、実はちょっとした珍品といっても良さそうな一本です。

スリーピース構造のケースはステンレススチール製の非防水仕様。やや厚みを抑えたケースには細かな傷等がありますが、自然なオリジナルコンディションをキープしています。文字盤はご覧の通り経年変化による日焼けがあって決して美品とは言えない状態ですが、古時計ならではのいぶし銀の味わいが感じられる一本です。全体的にきれいに変色しているので、少々ヤレている雰囲気がお好きな方にはたまらないのではないでしょうか。

スモールセコンドの手巻きムーヴメントは角型のもの搭載しています。やや小ぶりな"Cal.23M"あたりを搭載しているかと思いきや、裏蓋を開けてみるとこの"Cal.370"という機種でした。オメガやジャガー・ルクルトあたりではこのような組み合わせもありますが、いずれにしても決してポピュラーではありません。そんなわけで本商品は一風変わったモデルと言えるのではないでしょうか。チラネジのない天輪に加え、耐震機構を備えている点から実用性の高いより現代的な仕様になっています。極めてコンディション良好で店頭に並べる前にしっかりメンテナンスを済ませていますので、調子良くお使いいただけます。