名門ロンジンのシンプルなデザインのオートマチックモデルをご紹介致します。薄型の金張りケースにバーインデックスのみのすっきりした文字盤で、スマートな雰囲気が魅力の一本です。

ケースは裏蓋のないワンピース構造ですが、スリムなケースのためそれなりにデリケートだと言えます。ケース内側の刻印でアメリカ向けのモデルであった事が推測されます。外装はダメージが少なく、丁寧に扱われていた事がよく分かります。文字盤はわずかに褪色している雰囲気ですが、均等に全体が経年変化しているような印象です。すっきりしたケースと細身のバトンハンドの組み合わせで、大変上品なルックスになっています。

スモールセコンド仕様の自動巻きムーヴメントを搭載していますが、同時にセンターセコンド仕様も存在していました。ロンジンの自動巻きとしては最初期型となる"Cal.22A/22AS"を元にヴァージョンアップしたのがこのムーヴメント。巻き上げ機構はロレックスなどの切替車を用いたものとは異なる構造が取り入れられています。ロンジンといえば、クロノグラフや手巻き式が代名詞になっているようなイメージが強いのですが、このムーヴメントも同様の高い質感や仕上げの良さが感じられます。一般的にそれほど注目されていない分、価格がお手頃な点が魅力ではないでしょうか。

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