クラシックなデザインが目を引くロンジンをご紹介致します。本商品はいわゆるクッション型のケースが採用され、文字盤には特徴ある書体で数字が描かれています。よくコブラハンドなどと呼ばれる事の多い針の形状もポイント。

完全な非防水のスリーピース構造のケースですが、文字盤のダメージは少なく、製造年代を考えると十分過ぎるコンディションを保っていると言っても過言ではないでしょう。ホワイトゴールド張りのケースはスイスメイドではなく、アメリカのケースメーカーで製造されたもの。したがって、当時アメリカのマーケット向けにリリースされたものと推測されます。今からおよそ80年前のものですから、古めかしいルックスかも知れませんが、現在でも大変魅力的なデザインです。

3方向での調整を施した事を示す刻印が入っている手巻き式のムーヴメントはこの年代のロンジンらしいストライプフィニッシュが施され、外装パーツと同様におおむね良好な状態がキープされています。1903年に製造が始まったこのムーヴメント。全体のレイアウトやバイメタルテンプが採用されている点など、昔のスイス時計らしさが感じられる特徴を持ち、懐中時計の時代から続く古時計ならではの雰囲気が漂っています。

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