意外と珍しいロンジンのオールドモデルをご紹介致します。シンプルなアラビア全数字の文字盤にブルースチールの針という組み合わせで、いかにもアンティークウォッチといった雰囲気の一本。全体的に細かな傷は多少ありますが、オリジナルコンディションをキープしつつ、自然な雰囲気が魅力です。

特筆すべき点は搭載されるこのムーヴメント。"Cal.12.68Z"といえば、スモールセコンド仕様なのが一般的で、センターセコンド仕様だと"Cal.12.68N"になるのが普通なのですが、出車式を採用したタイプで地板には"N"ではなく、"Z"の刻印が入ります。この仕様は1930年代頃の初期モデルだけの特徴のようで、当然年式が古くなるため、現存数も少なくなります。

古いロンジンならではの高い質感が味わえる点はもちろんですが、地味ながらレアな仕様になっている点は見逃せません。全体的に十分なコンディションを保ち、雰囲気もバッチリ。ベルトの取り付け部分は固定式のバーになったタイプなので、オープンエンドのストラップを取り付けてあります。ちなみに本商品はケースとムーヴメントに刻印されている製造番号が揃っている年代のものです。