年代物の腕時計らしさがたっぷり詰まったアールデコスタイルが魅力のアルピナの角型モデルをご紹介致します。ステンレススチール製のケースはシンプルなデザインで、角型としてはちょうど良いサイズではないでしょうか。年式が古いわりに製造当時からのオリジナルコンディションを保っている点が魅力です。

大変特徴ある文字盤はツートーンになっており、多少の傷みがあるものの、今から70年以上前のものである事を考えれば、むしろ良好ではないでしょうか。前述の通り、全体的にオリジナル性をキープしており、ケースも本来のシャープさをしっかり残しています。元々気密性が低く、日焼けや湿気、ホコリなどのダメージを受けやすい角型ではありますが、強度のあるSSケースのため、十分な状態を保つ事が出来たのだと思われます。

搭載されるムーヴメントは比較的オーソドックスなトノーシェイプですが、こちらも良好なコンディションで、目立つようなダメージは見当たりません。ベルトの取り付け部分はバネ棒式ではなく、固定式のバーになったタイプです。アールデコの影響を受けたダイアルのデザインが最大の魅力ですが、同時にほどよい経年変化による味も楽しめます。これぞアンティークウォッチといった趣の一本。