TIME TO DEPART #7
2011.09.19
当店からまた一本の時計が旅立っていきました。何かと評価の高い手巻き式ムーヴメントを搭載したロンジンで、スモールセコンドの黒文字盤が特徴です。多少ヤレた雰囲気ですが、それも年代物ならではの魅力ではないでしょうか。
すっきりしたデザインのステンレススチール製ケースに精悍なブラックダイアルという組み合わせ。搭載されるムーヴメントは"Cal.12.68Z"です。作られていた期間も長く、最もポピュラーな機種かも知れませんが、その分完成度が高く、十分な状態がキープされていれば、現在でも精度だって期待出来ます。年代物の古時計の魅力が存分に味わえる一本だと思います。
こちらはケースとムーヴメントに刻印されている製造番号が一致する時代のもので、1930年代後半のモデルです。今から70年も前の腕時計ですが、現役バリバリです。ただし、取り扱いにはそれなりの注意が必要だったり、数年おきに整備する必要もありますが、そういった点を意識して丁寧に扱えば、まだまだ相当先も使えるはずです。これまでも古いロンジンには注目してきましたが、今後も当店なりのセレクトで良品をご紹介していきたいと思います。
Special thanks to Mr. K (Kumamoto)